とっぷ 上 杉 落無話 教 室 操 料 日 記




ちょっとした合間に



人間が同じ姿勢を維持し続けられる時間は30分程だといわれています。
それ以上同じ姿勢を続けていると、体を酷使することになるというのです。
皆さんも日頃から経験していることと思いますが、何かしていると30分という時間は瞬く間に過ぎ去ってゆきます。パソコンに向きあっていたり、車の運転などしていたりすると、気がついたときには、体はカチカチに固まってしまっているようなことはありませんか。
今の時代、仕事場でも自宅でもパソコンを使わない日はないくらいです。仕方がないとはいっても、毎日のことではどんなに健康でタフな人でも無理がくることでしょう。そういう私も、パソコンなどなくなってしまえばいいのに・・・とつい愚痴ってしまったりもしています。

しかし、パソコンから離れようとしても、パソコンに触らないと仕事になりません。だとすれば、どのようにすれば疲れを軽減し、体に負担を少なくできるのか・・・を、考えなければいけないのではないでしょうか。


パソコンを使うとき多くの方がとる姿勢は

腰が曲がっていたり、頸を前に突き出すようにしていたり、肩が前に出ていたりと、すべての部位が前に前にとなってくるようです。その傾向は、時間とともに大きくなってくることも共通しているようです。初めのうちは意識して背筋を伸ばしていても、気づくと前屈みになっている。誰もが経験していることでしょう。

不安定な姿勢を続けていると、体はバランスをとるために、あらゆるところで無理をします。30分も続けていると、体が悲鳴をあげ始めるのです。それがコリであったり、頭痛であったり、目の痛みであったりするようです。
姿勢に問題があるわけですから、今から姿勢を正して一日過ごせる方、更に、姿勢を正すことで不調が消えた方は、もう大丈夫。この先は、読む必要はありません。姿勢を正して、仕事に励んでください。


ここから先は、姿勢を維持し続けることができない方、そして、いろいろと試しても、不調の消えない方は読んでみてください。

まずはじめに、パソコンの前に座り30分経ったら手を離し、瞼を閉じてみてください。そして、前傾になっていた姿勢をゆっくりと戻し、逆に反らせてみてください。急激にはやらずに、ゆっくりとです。時間をかけて反らせた後は、自分が、一番楽だと思える姿勢を保ってください。人によって楽な姿勢は違うことでしょう。とはいえ、体のバランスが整っていれば、大体、同じような姿勢になってくるものです。職場的にそのような雰囲気ではないとおっしゃる方もおられると思いますが、考え事をしているとか、なにか策を講じて、やってみてください。職場の皆さんも、同じ苦労をしているのですから、すぐに見破られるかもしれませんが、理解もしてくれるかもしれません。
なんといっても、「良き仕事は良き体」からです。

楽にしていると、自分の不調箇所が何かを訴えていることに気づくことでしょう(それを内観といってみます)。ほとんどの方が、頭の疲労であったり、目の疲れであったり、肩のこり、背中(肩甲骨と背骨の間あたり)の痛みであったり、腰の不調を訴えます。どれか一つのこともあれば、二つ三つ、すべてという方もいらっしゃるかもしれません。



まずは、目が疲れるという方から始めましょう

とりあえず、目薬を差しましょう。大抵の方は行っていることでしょうが、とりあえずは、悪くありません。
そして、時間の多少ある方は、軽く顔を洗うことも良いらしいです。もちろんホットタオルを当てるのは、もっと効果があることでしょう。
その後は、目頭を軽く圧さえ、眼窩の上縁に沿うようにゆっくりと、優しく圧していきましょう。遠くを眺めたり、眼球を動かすのも効果的です。目の疲れも筋肉疲労にひとつですので、動かしたり、温めることが有効なようです。

肩がこったり、肩甲骨の間が痛くなっている方は、全身の力を抜き、ゆっくりと肩を回してみてください。回すのは肩ですよ。肩を回してくださいというと、腕を回している方がいらっしゃいますが、間違わないでください。回すのは、腕ではなく肩(肩甲骨)です。それも、ゆっくりと、できるだけ大きく回してください。特に、肩甲骨に意識を集中してみてください。動いているのがわかると思います。

 
次は、頸です

これは、文章にするとちょっと難しいので、簡単なことだけ書いておきます。
まず、肩と同じように、全身の力を抜き、楽だと思う姿勢をとってください。そうしたら、顎を突き出すようにゆっくりと移動させてください。ゆっくりとです。心地よいくらいで止めてください。
次に、顎を引きながら、頸を後ろに反らせてください。顎は必ず引いた状態のままです。ゆっくりと引いていくと、頸の後ろ側が伸びるのがわかると思います。

よくあるような、頸を曲げるストレッチとは違いますので、くれぐれもお間違えのないようにお願いいたします。同様に左右も行います。

 
腰にいきます

これは、聞くとやるとでは、大きく違います。
簡単そうですが、すぐにできるようになる方は少ないので、とりあえず、やってみてください。
椅子に坐っているか、あぐらをかいていた方が、やりやすいです。まずは、骨盤を水平に近い状態にしてください(ベルトの輪が傾いていないような状態だと考えてください)。そうしたら、ベルトの輪が、後ろへ水平に移動するように腰を動かします。できるだけ、腰以外の頭や胸が動かないようにしてください。できましたか。できたら、元に戻ります。この動きを何度か繰り返してください。ゆっくりとですよ。

前後ができたら、左右も行ってください。なかなか動かないものですが、なれてくると不思議なくらい動くものです。はじめは、動いているつもりだけでも十分です。骨盤を頭に思い描いて、やってみてください。イメージが大切です。

ここまできて改善がみられなければ、やり方が今ひとつだったか、コリがしつこいかではないでしょうか。

肩は、なぜコルのでしょうか?の項を読まれた方はおわかりでしょうが、土台から見直す必要があります

ここからが、本題といっても良いかもしれませんが、土台が問題になっている可能性も考えなくてはなりません。特に、パソコンを使っている間は、坐りっぱなしで歩くことは少なくなることでしょう。
動かすところといえば、手指と目玉だけというところでしょうか。ブラインド・タッチができる方であれば、目玉もほとんど動かないかもしれません。逆に、性能が良くなったおかげで、モニター上ではめまぐるしくなにかが動き続け、視線はずっとそれを追い続けている人もいることでしょう。とにかく、その間は髪の毛一本動くことはないのです。貧乏揺すりの一つくらいしていれば良いのですが、親から躾けられた皆さんは、足の指一本動かしていないことでしょう。
ここまで書けば気づいた方もおられるかと思いますが、そうです、筋ポンプが働いていないのですから、こまめに動かしてあげればよいのです。特に脚と足の筋肉を・・・。30分経ったらトイレに行く、お茶を入れに行く、景色を眺めにいく、欲を言えば、外の空気を吸いにいく・・・などなど。
階段を上り下りするのも良いでしょう。そんなことかという声が聞こえてきますが、そんなことができていない方々がとても多いのです。こうやって書いている私もそうなのですから。

ついつい・・・というのが人間です。

忙しい会社で、そんなことはできないという方もおられるでしょう。たった5分で仕事の能率が上がったなら、5分は何倍にもなって帰ってくるんですけどね。

辛い思いをしないためにも、今日から試してみてください。

良い仕事をするために、良い体を維持しましょう。




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