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慢性肩こり



肩がこることは誰にでもあることでしょう。
ですが、何をしても一向に肩こりが改善しないという方も多いのではないでしょうか。
時には、調子の良い日もあるかもしれませんが、いつも肩の上に何かが乗っているような感じがし、朝目覚めたときには、すでに気分が悪いという方もいらっしゃいます。枕を変えたり、布団を変えてみても変化はなく、目が痛くなったり頭痛までもが襲ってくる。吐き気が起きる人もいます。

どうしてこのように改善しない肩こりがあるのでしょうか。

よく耳にするのは、

姿勢が悪いからだ。

パソコンのしすぎだから。

目が悪いから。

歩かないから。

次から次へと、原因となる理由はでてくるようですが、それらすべてをクリアしても改善しない肩こりもあります。

肩関節の癒着が解消されない限り、肩こりはいつまでも付き纏ってきます。

癒着? と首を傾げておられる肩も多いことでしょう。
「癒着などしたら、腕が動かせなくなってしまうだろう」という声が聞こえてきそうです。

癒着といっても、人それぞれ程度があります。肩こりであれば、部分的な癒着がある程度でしょうから、日常生活で動かす程度であれば、さほどの影響はないと思われます。



では、ここで癒着の程度を測ってみましょう

まずは、右肩からです。

右腕を上げ、指先で肩を触れるようにしてください。ここまではできますね。できないようであればかなり重傷ですよ。

次に、ひじを頭のほうへ寄せていきます。二の腕が、頭に着くように行ってください。いかがですか、耳に腕はつきましたか? できないようであれば、癒着が進行していますよ。

余裕がある方は、さらに左手で右ひじを掴み引くようにしてください。無理しないでくださいよ。調べるだけですから、無理は禁物です。頭が邪魔でしょうから、頭の後ろへ引くようにするとよいでしょう。


左も同様に行ってください。

いかがですか、垂直よりも30から40度ほど頭側の倒れるようでしたら完璧ですが、そこまで行く人は少ないことでしょう。それ以外の方は、多かれ少なかれ癒着があると考えられます。私の経験からすると、八割以上の人の肩に癒着があると思われます。子供でもです。なぜなら、生まれてくる赤ちゃんは、おなかの中ですでに癒着した状態で生まれてくるからではないでしょうか。十ヶ月もの間、おなかの中で腕を折りたたんだまま過ごしていたのですから、無理もないことです。生まれてから、股関節は両親や自発的に動かすことになりますが、肩は、可動域いっぱいに動かすことは少ないようです。普段から動かしていると思っていた方も、意外と動かしていないことに気づかれたのではないですか。

神の悪戯なのか、それとも、何かの理由があってなのかは知りえませんが、肩の関節は真上よりも、さらに可動域が広くなっておりませ。真下から真上までで180度ですが、肩はそれ以上動き、およそ210から220度の角度で旋回させることができるのです。ですから、普段の生活で肩を十分に使いきることは、ほぼ不可能に近いことでしょう。

そこに、肩の癒着が改善しないという厄介な問題がおきてしまいます。

そして、この癒着が改善されない間は、肩こりがなくならないということにもなるわけです。

整体師にとって、その場で肩こりを軽減させることは、それほど難しいことではありませんが、根本的な改善となると、なかなか難しいものです(整体は肩こりの施術に始まり、肩こりに終わると言われるくらいです)。それは、全身を調整し、肩の癒着をとるということと同時に、肩を動かし(可動域いっぱいに)、全身を動かすようにしてもらうことが重要だからでしょう。そうしないと、また、肩はこってきますからね。

ここまで読んでくださった方は、慢性的な肩こり、そして五十肩にならないように、肩の癒着を取り除き、肩の体操を行うようにしてください。一度こじらせると、肩はなかなか言うことを聞いてくれなくなります。

肩こりは永遠のテーマですので、これからも書いていきます。
文章が重複することもありますが、大切なこてですので、ご容赦ください。また私自身、日々進化しようと勉めております。内容が変わることもございますが、そのときには「おっ、また発見したな」と笑ってやってください。

どうぞ、よろしく




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