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捻挫の後遺症


先日、社会人野球の選手の方が、「足が痛い」ということでお見えになられました。
足が痛いといっても色々なのですが、走っても痛いし、何処を押しても痛くてたまらないというのです。

土曜日には試合があるらしく、このままでは、打つことも、走ることも、できないとのことで来院されました。

歩くのがやっとという状態では、練習もままなりません。

早速、足をみさせていただくと外反母趾もあり、足の使い方が、上手くいっていないのが一目でわかる状態です。

腓骨が下がり、外踝の位置が、随分とズレています。
触ってみると、
距骨のズレだけではなく、踵骨や立方骨、中足骨にズレがありました。ズレのオンパレードといった具合です。これだけズレを抱えていると、痛みがでない方が不思議というものです。
過去の捻挫だけではなく、日頃の足のケアもできていないのがわかります。

週末の試合に向け、痛みを改善するため、一つひとつの骨を調節していくと、見た目にも、足が一回り小さくなっていくのがわかります。足首の稼働域が広くなってきたのを確認して、立っていただくと、「痛みが全くない」という。更に、自分で足の痛かった場所を押してもらうと、これまた「痛くない」らしい。

「やっぱり、捻挫の後遺症ですね」という、私の言葉に「後遺症ですか?」という、なんとなく腑に落ちない声。

捻挫に後遺症があるということが信じられないというか、聞いたことがないということです。そうでしょう。ほとんどの方が知らないことです。ですが、私の経験からすると、ほとんどの人が捻挫を経験し、その内の大部分が後遺症を抱えているようです。自覚症状がある人もいれば、なんとなく気になっていた位の人もいます。

疲れが溜まったせいなのか、古い捻挫の後遺症が悪化した所為なのかはわかりませんが、その両方なのかもしれません。自分自身では、どうしようもない痛みが、理由もなく襲ってきたわけです。




足関節の捻挫はもっとも起こりやすいケガのひとつですから、誰でも一度ならず経験したことがありますよね。
その時のことを思い出してみてください。

何か、治療らしいことはしましたか? 

記憶のない人がほとんどでしょう。
放っておいたら痛みが消えたし、こんなものだろうと思っていた・・・ ・・・という人ばかりです。

そうなのです。捻挫という物はそういうものなのです。
誰でもが経験している、ちょっとした怪我・・・。すり傷みたいなものです。

だからこそ、その後遺症が残った場合、いつまでも続くことになります。

誰も気づかず、知っている人が少ないからこそ、改善できないのです。


捻挫を短期間で調整するためには、歪んだ関節の調整と、痛んだ筋肉と靱帯への愉気が重要です。そして、それに伴って、硬くなってしまっている筋肉をほぐさなくてはなりません。
痛んだ筋肉は、時間と共に修復されますが、歪んでしまった骨は、そのままでは元に戻りません。距骨をはじめとして、踵骨など、足の骨を一つひとつ調節していくのです。

たかが捻挫と安易に考えることなく、しっかりと調整しなければいけません。

調整は難しくはありませんが、古くなるほど時間がかかることがありますし、他への影響もありますので、早めに調整することが肝心です。

ここで調整の仕方を書くと長くなってしまいますし、文章では伝わりにくいところもありますので、お知りになりたいという方は、上杉までお越しいただくか、ご連絡ください。





ほぐしどころ

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