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正坐というもの



日本に住んでいる限り、特に女性は、正坐をする機会が何度となくあることでしょう。ですが、私たちの祖父母の時代と比べると、その頻度は極端に減ってきたのではないでしょうか。正坐をせずに椅子を使うことにより、下半身の柔軟性がなくなってきているのではないかと思うことがあります。それは、洋式便器の普及により、しゃがむ機会が減ってきたことにも繋がるのではないでしょうか。

整体的にみて正しい正坐は、意外と難しいようです。腰に不安を抱えている方にとって、正坐はよい坐り方だと思うのですが、あまり良くない坐り方をしている方がとても多いのも事実です。
特に、人前で胡坐をかくことを憚る女性は、正坐の変形として、おねぇさん坐りともいわれているように、脚を左右どちらかに滑り出すようにして坐る横座りや、膝から下を開いて、ペタンとお尻をその間に落とし込むようにして坐っている方などが多いようですが、整体的に見ると、どちらもあまりお勧めしたくはありません。他人が坐っているのを見てみたり、自分の坐り姿勢を写真などで確認してみるとわかりやすいと思うのですが、とてもではないですが、良い姿勢とはいえません。横や後ろからも見てください。骨盤や背 骨が傾いていたり、倒れていたり、捻じれているように見えたりすることでしょう。いっけん、楽そうに思えても、体には負担がかかっています。腰が痛いとか、肩や首が痛い、頭が痛いといって来られるお客様の中にも、そのような坐り方をしている方が多いのです。バランスの悪い座り方をしていると、どこかに無理が生じて、体のバランスが崩れてしまうのですね。



そこで正坐ですが、正坐をしている方を後ろから見ていると、足を重ねるようにして坐っている方がほとんどのようです。訊いてみると、「いつの頃からか、こうなっている」とか「考えたこともないけど、なんとなくこうなる」とか「習い事をしていたときに、こう教わった」とか「こうすると、脚がしびれないから」など、といった答えが返ってきました。誰かに教わったり、教わっていなくても、いつの頃からか重ねるようになってしまったようです。整体的に見ると、あまりお勧めできません。小さなお子さんがおられる方は、正坐をしてもらって、後ろから見てください。足は重なっていますか? 誰にも教えられていなければ、左右の足は平行になって、つま先が真後ろを向いていることでしょう。そして、踵の上にしっかりとお尻が載っているはずです。
なぜなら、バランスの崩れていない子供の体には、それが一番楽で自然だからです。残念ながら、足の甲側の伸びが悪くなり、腿の前後の柔軟性が悪くなってくると、踵は外に流れていくようです。
そのような方は、踵をそろえて坐ろうとしても無理がありますので、脚や腰の柔軟性を増してから、坐るようにしてください。




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