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股関節


人間が生活をする上で、最も大切な機能の一つは股関節なのですが、膝や足首に比べると、股関節の動きや力加減は実感し難いようで、普段の生活では、あまり意識することはないのではないでしょうか。しかし、体幹に最も近く、下半身の支点となって直接動きを伝えるのが股関節です。ですが、生活しているうえであまり意識しないのも股間節のようです。足首や肩の動きは気になっても、股間節は胡坐がかきにくいくらいにしか思わないようです。


股関節は胴体と脚を繋ぐ関節です

簡単に説明しますと寛骨と大腿骨骨頭を繋ぐ臼状の関節です。臼状関節とは餅を突く臼(ウス)のような形をしている関節だと思って頂ければわかりやすいでしょう。股関節は、そこに球状の大腿骨骨頭がはまりこんだ形になっているのが特徴です。この股関節を臀部の筋肉(大臀筋、中臀筋、小臀筋、梨状筋)や腹部からの筋肉(大腰筋、小腰筋、腸骨筋)等で支えあっています。多くの筋肉が包み込むように支えあっているため、多少強い力が加わっても、機能を損なうことがありません。ですが、多くの筋肉が関与しているため、不具合が生じると、その影響は大きなものになり、改善にも時間を要します。特に、股関節の可動域が狭くなっていることを、体が硬いからという一言で済ませている方が多いのですが、自慢にはなりません。体に与える影響が大きい分、股関節の柔軟性は、普段の生活にとってとても重要なことなのです。

股関節の動きが制限されると、坐り姿勢や歩き方に影響を及ぼします。股関節は多くの筋肉に支えられていると書きましたが、沢山の筋肉が関与しているからこそ、そこにできた不具合は、様々な問題を引き起こすことに繋がります。


股関節に痛みがでる原因は、

 歩き方が良くない

 過去に足首や膝を痛めたことがある

 良くない姿勢で長時間立ち続けることが多い

 股関節を酷使するような運動をすることが多い

 床に坐るとき、つい横坐りをしてしまうことが多い

 椅子などに腰掛けるとき、脚を組んでいることが多い


 などなど、様々な原因が考えられます。



生活の中での偏った姿勢や、歩いたり、階段の上り下りなどをはじめとした、運動機会の減少が、股関節回りの筋肉の衰えに繋がり、弾力を失っていることが問題の一因であると考えられます。これを機に少しずつでも歩いてみたり、体を動かしてみませんか。



ここからは、股関節の柔軟性を高める運動を紹介してみたいと思います

まずは坐って脚を前に放り出し、開ける範囲で開いてください。膝は、多少曲がってもかまいません。その姿勢で足を内側に倒したり、外側に開いてみてください。この動きは、股関節を内外に旋回させる動作になります。足を伸ばしたり、開脚が苦手な方は、仰向けになり、膝を立てて両膝を左右に倒す運動もおすすめです。股関節が徐々に柔らかくなり、内外旋ができるようになったら、前屈運動をしてみるのも良いでしょう。今までよりも、深く屈めるようになっているかもしれません。

無理をせず徐々に柔軟性を増していきましょう


次に立った状態で、開脚姿勢から、体幹を左右に平行移動させてみてください

この動きは、股関節の柔軟性がないと難しいかもしれません。なるべく両肩のラインが、床に対して水平を保ったまま左右へ上体を移動させてください。体幹を平行移動させるとき、慣れないと体幹が左右へ傾いてしまうことでしょう。初めのうちは、鏡などの前でゆっくりと動いてみることをお勧めいたします。どうしても、体幹が傾いてしまうという方は、両手を水平に開いて行ってみてください。やりやすくなるはずです。

体幹が左右の股関節へバランス良く乗るようになると、歩きやすくなり、歩く姿も良くなることでしょう。

股関節を支えている筋肉のバランスが悪くなると、股関節に負荷がかかり痛みを覚えることもあります。普段から、偏った筋肉の使い方を避けるよう心がけることが大切です。股関節痛というのは、筋肉バランスなどの違いにより、痛みの出方に個人差があります。歩いていて痛みがある人、歩くのは平気でも階段の昇り降りをすると痛む人、ある角度の時だけ痛みがでる人など様々です。痛みがあるときには、無理をせず安静にし、痛みが続くようでしたら、専門家に相談してみては如何でしょう。

股関節は大切な関節のひとつですので、今後も、ストレッチや運動法を書いてゆきます。




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